毎年確定申告している個人事業主の方はマイナンバーカードを作った方がいいと思います。私も早速作ってみました。
目次
マイナンバーカードを作るメリット
なぜマイナンバーカードを作った方がいいのかというと、確定申告や年金の手続きなどがインターネット上でできるようになります。また、住民票の写しなどを役所まで行かなくてもコンビニで交付を受けることができます。
2020年の確定申告分から電子申告すると10万円お得に!
現行 | 改正後 | |
基礎控除額 | 38万円 | 48万円 |
青色申告特別控除額 | 65万円 | 55万円 |
計 | 103万円 | 103万円 |
税制改正で2020年の所得税確定申告分から基礎控除額が10万円増え、青色申告控除額が10万円減ります。ただし、トータルでは103万円で同額なので青色申告の方はこれだけでは何の影響もありません。
しかし、これに加えて、e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存をすると、改正後も引き続き65万円の青色申告特別控除が受けられます。これを行わないと55万円ですから、10万円も控除がお得になるわけです。これは大きいです。電子申告を拡大させるための方策でしょうね。
申し込みから到着まで
3月8日 | 申請書送付 |
私は通知カードを切り取ってしまってQRコードが書かれていた下の申請書の部分を紛失してしまったので、インターネット申請ができず郵送で申請しました。
4月9日 | 予約・受け取り案内書到着 |
予約・受け取り案内書は約1カ月で到着しました。
受け取り方法は?
受け取り場所はお住まいの地域によって違いますが、私の地域では市役所、出張所、支所の3カ所から選択できました。市役所で受け取る場合は予約不要ですが、出張所・支所で受け取る場合は事前にインターネットや電話で予約する必要があります。私は出張所の方が自宅から近いので事前に予約しました。
受け取りに必要な物は?
・交付通知書ハガキ(署名または記名押印すること)
・個人番号の通知カード
・住民基本台帳カード(お持ちの方のみ・回収になります)
・本人確認書類
本人確認書類 |
A. 次のいずれか1点 |
・運転免許証 |
・住民基本台帳カード |
・パスポート |
・在留カード |
・障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳) |
・運転経歴証明書(平成24年4月1日以降の証明書に限る)など |
B. または次のいずれか2点 |
・健康保険証 |
・後期高齢者医療保険証 |
・生活保護受給者証 |
・年金手帳 など |
C. またはBのいずれか1点+次のいずれか1点 |
・通帳 |
・キャッシュカード |
・学生証 |
・社員証 など |
※有効期限が定められている書類は有効期限内のもの
暗証番号の事前準備
交付窓口で本人確認の上、暗証番号を設定するので事前に暗証番号を考えておきましょう。暗証番号を忘れた場合や入力を3回連続(①は5回連続)で間違えてロックがかかってしまった場合は役所に出向いてリセット(初期化・再設定)してもらう必要がありますのでご注意下さい。
①署名用電子証明書暗証番号(英数字6文字以上16文字以下) |
国税電子申告・納税システム(e-Tax)や行政手続きなどの電子申請をする際に、申請データに電子署名を行う際に必要になります。申請時に電子証明書の搭載を希望しなかった方は設定しません。 |
※大文字A~Zの英字と0~9の数字が使用できます。英語、数字を1つ以上組み合わせる必要があります。英語だけ、数字だけというのはできません。
②利用者証明用電子証明書暗証番号(数字4桁) |
マイナンバーカードを使って行政の持つ自身に関する情報やお知らせが見られるサイト「マイナポータル」へのログイン、住民票の写しなど証明書のコンビニ交付サービス、e-Taxにログインする際に必要になります。 |
③住民基本台帳用暗証番号(数字4桁) |
住民票コードをテキストデータとして利用するための暗証番号。マイナンバーカードを利用する異動手続きの際などの本人確認時に使用します。 |
④券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁) |
個人番号や基本4情報(住所・氏名・生年月日・性別)を確認し、テキストデータとして利用するための暗証番号。役所などでの窓口申請書作成時に使用されます。 |
※②~④は別々の数字を設定することもできますが、私は同じ暗証番号を設定するよう薦められました。
受け渡し当日の流れ
所要時間は30分程度となっていますが私は20分程度でした。各自治体で多少の違いはあると思いますが、私は以下のような流れでした。まず別室に連れて行かれるとインターネット上で見ましたが、私は市役所ではなく、家の近くにある小さな出張所で予約受け取りしたので、別室というよりはカウンター内部にあるテーブル席に案内されました。そこには何やらモニターも置いてありました。
1.必要事項記入
用紙が渡されるので氏名、生年月日を記入します。
2.必要書類確認
交付通知書ハガキ、個人番号の通知カード、住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)は回収され、本人確認書類はコピーされます。
3.暗証番号記入
用紙に数字4桁の「カード内共通暗証番号」とアルファベット(大文字A~Z)・数字(0~9)を1文字以上使って6桁以上16桁以下の「署名用電子証明書暗証番号」を記入します。
4.専用端末で暗証番号入力
3で記入した暗証番号を専用端末(大画面モニター)の画面をタッチして入力します。数字も大きくて分かりやすいです。アルファベットは初めから大文字になっているのでタッチするだけです。
5.マイナンバーカード受け渡し
担当者がマイナンバーカードをリーダー(読取機)に挿入し、4で入力した暗証番号をICチップに記録します。これでカードが完成です。カードケースに入れられ受け渡しとなります。
カードケースといってもただのペラペラの透明ビニールですが、個人番号の部分が隠れるようになっています。カードには有効期限が書かれています。電子証明書の有効期限は担当者がマジックで書いてくれました。カード券面やケースはダサい。もう少し何とかならなかったのか?
6.重要事項説明
担当者から用紙に書かれた内容の簡単な説明があります。(10分程度)
【有効期限】
・詳細は下記参考。更新は有効期間の3か月前から手続き可能。今のところ運転免許証のような更新の事前案内はないとのこと。
【紛失時の注意】
・紛失の際は警察に届け出て、用紙に書いてある電話番号に電話して一時利用停止を行う。手元に戻らない場合は窓口で廃止の手続きを行う。再発行は有料(1,000円)である。
そのほか、引っ越して住所などが変わった場合は窓口で手続きし、券面に新しい住所が記入される。暗証番号は連続で間違えるとロックがかかるなど色々と説明があります。
以上で終わりです。3で記入した暗証番号の用紙は持ち帰りとなります。忘れたりロックがかかると再度役所に行かないといけないので大事に保管しておきましょう。
有効期限は?
運転免許証と同様に有効期限があり、期限が来る前に更新する必要があります。有効期限は10年(発行から10回目の誕生日まで)ですが、署名用電子証明書および利用者証明書は5年(発行から5回目の誕生日まで)です。